シンガポール在住の太田様ご家族より
*もう一つのコタキナバル寄稿文の太田様とは別家族です
マレーシア コタキナバル  編

  シンガポールに住んでいて一番便利な点は、CITYから空港が近い事。まるで、都内から新幹線を利用するような感覚で飛行機に乗れるということです。チャンギ空港を足場に、海外何処へでも行けます。でも、それは飛行機嫌いな私にとっては、悪夢・・・・・・。 今回も、決死の覚悟で(私以外の家族は大喜び)、我が家の旅は始まったのです。

題して、“子供達の夏休み思い出作り-果てしない自然を求めて-”。

 目指した場所は、マレーシアはサバ州、ボルネオ島にあるコタキナバル。
ちょっと短め、3泊4日の旅です。チャンギ空港からマレーシア航空で2時間15分。空港から私達の宿泊したシャングリラズ・ラサリア リゾートまで、バスで揺られる事 小1時間。ありました、ありました・・・私達の求めていた田舎が、自然が・・。
緑の山に囲まれた町の中を蒸気機関車が走っていました。真っ黒い川で、水浴びをしている子供の姿もありました。(ワニが出ないのかな??)牛が道路を歩いていました。 我が家の子供達も「カブトムシがいそうな木がたくさんある―!!」と興奮気味。 期待に胸をいっぱい膨らませてのホテル入りです。

 ホテルに一歩入ったら、そこはまた異次元の空間。バスでの道のりにあった田舎の光景は何処へやら・・。
ホテルの目の前には、南シナ海に面した白浜のビーチ。バックには目が覚めるような緑の木々。さすがに自然保護区の山を有している事を売りに出しているホテルというだけあって、海・山のコンビネーションの素晴らしさには、“南国のリゾート”の風格を感じました。

 部屋について、ひと休みする間もなく、自然保護区で生活しているオランウータンを見に行くツアーに参加しました。実は、このホテルを選んだのは、これが見れるというのが一番の理由でした。(知っていますか?? オランウータンはスマトラ島とボルネオ島の森にしか生息していないのです)
いましたよ。。。係りの人の餌につられて何処からか出てきました。全部で3頭。餌の取り合いで喧嘩をしたり、追いかけっこをしたりして、私達の目を楽しませてくれました。



人間と変わらない彼等の日常の姿を間近で見て、我が家の子供達の目も釘づけ。
「人間は昔お猿さんだったんだよ」の説明に妙に納得していました。自然保護区の中には、猿もリスもいました。きれいな鳥も飛んでいました。

 それよりも何よりも我が家の子供達を興奮させたのが、カブトムシ・クワガタがいそうな木々が生い茂っている事です。8歳の長男が「お父さん、早くカブトムシ採りに行こうよ」と大騒ぎしていると、たまたまとなりに居合わせた日本人の方が「もう少し山の中にいかないといないよ」と教えてくれました。その方は、カブトムシ・クワガタの採集を趣味としていて、世界を旅行している方でマレーシアには何度となく足を運んでいるそうです。

今回は、キナバル山(ホテルから車で2時間位の所にあるアジア最高峰の山 4,000M以上)での採集を目的としてこのホテルに滞在しているとの事でした。その話を聞くや「僕もいく〜」とますます大騒ぎの子供達。山登りの用意もしてきていないし、時間の余裕も無いので、次回必ず行こうということで(いつになるのか・・?)落ち着かせました。
 それにしても、こういう事が出発前にわかっていれば、用意もしてきたのに・・・ ちょっと無計画だったかな・・と反省。何はともあれ、念願のオランウータンは見れたから、まあ良しとしましょう。

 夕方からはホテルのプールとビーチでひと遊び。
私達家族がこのホテルを気に入った理由の一つに、プールとビーチが近い、ということがあげられます。

 紹介が遅れましたが我が家の子供は8才と6才の男の子。1箇所で落ち着いた遊びをするなんて無縁の子供達です。ビーチで砂遊び、お次は海で波乗り、今度はプールでウオータースライダー・・・と遊びはどんどん変わっていきます。海・ビーチ・プール・公園が近い距離にまとまってあったこのホテルの作りに子供達以上に親が感激しました。

 2日目は、家族でゴルフに挑戦しました。前回の旅先で私達夫婦がゴルフをしている間、宿泊ホテルのキッズクラブに預けられていた我が子供達。 その時のキッズクラブのスケジュールがハードだったことと言葉の壁があったことが悪い印象として残っているらしく、今回もホテル内にキッズクラブを見つけるや「また、僕達置いてゴルフに行くんでしょ」と不安げな表情。・・・そんな事はしません。

 今回は事前に子供同伴の許可を得ていたので、一緒にラウンドができたのです。 子供達もマイクラブを持って2台のカートで出発。






打ちっぱなし場しか知らない子供達は、はじめてゴルフ場をみてその広さに大感激。ショートホールでは子供達もティーショット。
ラフにころがると「ラフだと打ちづらいんだよなあ・・」と生意気な弁。
でも、何とかグリーンに到達。グリーンでは見事にロングパットを決めました。いくつたたいたかわからないのに、「また、ボギーか・・」と訳わからない弁。すっかりプロゴルファーになりきっていました。

 結婚前から夫婦共通の趣味がゴルフ。新婚旅行もゴルフをするためだけにニュージーランドに行った私達です。将来の夢は子供達とラウンドする事。 その夢に一歩近づけたみたいでとっても嬉しかったです。(ゴルフ場は閑散としていました。実は3日目も回ったのですが、ラウンド中出会ったのは1組だけ・・。 ラッキ―でした)

 このホテルには色々な行事がもりだくさん。朝のバードウォッチングから始まって、夜の夜行性動物をみよう・・・までスケジュールびっしりです。ローカル料理を教えてくれる料理教室(無料)なんていう楽しい企画までありました。

私達は3日目、数あるオプショナルツアーの中から“クラブキャッチング”を選んで挑戦しました。最後にこれを紹介させていただきます。

 ホテルから車で5分。こんなガタガタ道今まで通った事がない・・というような道を走りぬけたところに大きな川の河口が見えてきました。
参加者は我が家族のみ。魚をしかけた網を船に積み、さあ出発です。

 川を少し上流に進んだあたりで、5メートルくらいの間隔で8個の網を仕掛けました。カニがかかるのを待つ間は、川をクルージングです。

 両サイド、マングローブが密生している川を更に上流に行くと、水上生活をしているいくつかの集落をみる事が出来ました。
決してきれいとはいえない川で、牡蠣の養殖、漁業を職業としている人達の生活です。交通は小船だけ、電気もガスも通っていない、子供達は学校さえも行けない・・・、今の時代では信じがたいそんな生活をしている集落もありました。日本に生まれ育って良かったな・・あらためて感じたのは言うまでもありません。 子供達も、違う地域・環境の人々の生活を見て何かを感じとってくれたような気がします。

網を仕掛けてから1時間半くらい過ぎた頃でしょうか。。「そろそろかかったかな??」・・不安と期待を胸に、網を仕掛けた場所に戻りました。

 




子供達が網をぐいぐい引き上げます。 重たい感触があるらしく顔が真剣。
1つ目の網には、大きなカニが3匹もかかっていました。2つ目の網には、大小2匹。・・・・あかちゃんカニは川へ戻してあげたので、最終的には10匹のカニをゲットする事が出来ました。大好きなカニを思いもかけずたくさんゲットでき大満足。ビニール袋に詰めてホテルに持ちかえりました。

ホテルでは、そのカニを調理して夕食に出してくれました。
“ガーリッククラブ”と私達が勝手に名づけたそのカニは、とても柔らかく美味でした。いつもおしゃべりな次男が、無言でカニにかぶりついていたのが忘れられません。

  コタキナバル・・あまりメジャーではないし、実の所、多くを期待していない旅でした。でも、今までの旅行の中で何故か一番印象に残る旅になりました。子供達が成長し、一緒に楽しめたのが一番の理由だと思いますが、そういう気持ちにさせてくれたのは、コタキナバルの大自然だったように思います。 キナバル山に登るという子供達との約束を果たすべく、いつかまたこの地を訪れたいと思っています。

 



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