トリップスのカンボジアツアーのポイント
村落や墳墓を巡りユニークな文化の真髄に触れることのできるツアー
棚田やトンコナンの風景をお楽しみいただけるミニトレッキング
トラジャ族の葬儀や水牛マーケットなど不確定の見所は、
現地の事情に現地ガイドが柔軟に対応
空港到着から出発まで専用車をチャーターし、日本語ガイドが随行
タナトラジャへ旅するということ
タナトラジャはインドネシアのスラウェシ島、中央部の山奥にある標高1,000mほどの高原地帯。
山々が連なり、豊かな土壌と水に恵まれたこの地はスラウェシの桃源郷とも呼ばれています。
トラジャ族の洗練された文化の結晶とも言えるトンコナン(伝統的な建築様式の家)、生贄が供される葬儀、死が目の前にある風葬の習慣。自然にこのうえなく恵まれたこの地で展開されるトラジャ族の営みは旅人の目にどう映るのでしょうか。山奥で隔離された土地ゆえ独特の文化が保持されたのか、トラジャ族の誇りが自らのアイデンティティを伝承すべく
何世代にも受け継がれてきたのか。タナトラジャを巡るのは、単なる観光名所巡りとは異なります。旅人それぞれが背負っている現代社会システム、国や地域社会に家族など、再考の機会を与えてくれることとなるでしょう。
レモ – タウタウ人形が高所から見下ろす岩窟墓
トラジャ族は、壮大な葬儀形式、岩の断崖などへ死者を埋葬する伝統的な習わしを古来より継承してきました。高い場所に葬るのはより天国に近いところという意味があります。レモの岩窟墓では目の前にライスフィールドが広がる田園風景を眺め見下ろすかのように、岩壁にタウタウ死者人形が並べられています。タウタウ人形は生前の死者の姿をした人形です。石壁沿いに迂回していくと巨大な岩山に穴を掘った墓所があり、そちらも見学することができます。
サンガラ村~スアヤ村 洞窟墓/赤子の墓所/サンガラ王国の王の墓
タンパンガロは山間の自然の洞窟で、地元の方々の埋葬場所となっています。木の幹に乳児が埋葬されているのがリアン・ピアです。白い樹液が豊富な木がリアン・ピアに使われており、そこに亡くなった赤ん坊がいつでもミルクが飲めるようにとの願いが込められています。参道入り口脇にある村のトンコナンも見事です。スアヤ村には王家の墓地である岩窟墓があります。王族や貴族の墓は岩壁などの高所に埋葬されます。岩盤を彫り抜いて造られた墓の外側にベランダ状の空間を設け、そこにタウタウ人形が並べてあります。
ロンダ – 岩山の鍾乳洞が墓穴となっている洞窟墳墓
断崖の岩山にある鍾乳洞の入り口付近に棺桶が並べられ、高所にはタウタウ人形が並んでいます。緑に囲まれた静謐な墓所は神秘的な雰囲気に包まれています。ランプを持った案内人の誘導で洞窟の中も見学ができます。
ケテ・ケス - トンコナン(伝統的建築様式の家)が並ぶ村
トラジャ族先祖伝来の形式を受け継いだ伝統的な家屋「トンコナン」と呼ばれる、屋根の両端が反り上がった独特な形状の家が立ち並びます。外壁が赤・黄・黒の三色で彩色された精巧な木彫り装飾で飾られた、高床式の建築です。文字を持たないトラジャ族の文化の象徴である、ユニークでカラフルな木彫り細工は必見の価値があり、木の工芸品はお土産として人気No.1です。裏手の山には崖に掛けられた棺や洞窟などを見学できる墓所があります。
ローカル文化や地元の人々に触れることのできるボル市場
生鮮食料品などの市場としてはもちろん、多数の水牛、豚、闘鶏が集まるマーケットとして有名な地元の市場。動物のマーケットが普通の市場横で開催されているのがとてもユニークで、タナトラジャの庶民の生活を覗ける場所でもあります。市場内ではコーヒーや菓子類などの土産品購入も可能です。
北方の山岳部 ボリ /バトゥトゥモンガ/ ロコマタ
ボリはバッファローの生贄を捧げる場所でもある、巨大な石で構築された古代遺跡です。山道を進むと巨大な岩の墳墓があります。バトゥトゥモンガは標高2,150mの展望場所、広大な棚田を眺められる村で昼食をとります。
ロコマタは巨大な四角形の岩に削られた横穴が墓穴となっている巨石墳墓です。
伝統儀式
タナトラジャの村では「ランブ・ソロ」と呼ばれる水牛や豚を生贄にするこの地方伝統のお葬式が行われます。
葬儀は特別な行事です。沢山の人を招いてできるだけ派手に、かつ盛大に執り行うのが誇りだとされています。
数百人以上もの参列者が出席し、数日間も続く様子は現在に至るまで変わりません。
ショートトレッキング – トンコナンが溶け込んだ風景を背に散策
バトゥトゥモンガ周辺でのショートトレッキングは、緑の豊かな山々、美しい棚田、村の様子などを眺めながらの散策です。特に伝統建築のトンコナンがある村の風景はフォトジェニックで、記念撮影にもってこいです。
タナトラジャでの食事と飲み物
田舎のレストランゆえ、インテリアなどの外見は質素なものです。料理の味付けは辛くもなく、日本人に合うもので、野菜、フルーツ、肉類、魚介類といずれも新鮮で美味な食材が揃っています。地元の肉料理は主にチキンやポークで、ココナッツ風味のパピヨン料理、それからパマラサンという香辛料を使った料理が2大名物料理です。トラジャ族の住民はキリスト教徒が85%以上を占めているということで、お酒に関してはオープンです。レストランやバーでビール(主にビンタン)を飲めます。ドリンクではフルーツ絞りたてジュースの種類が多く美味です。特にタマリロのジュースは地元の定番といえるでしょう。
 
インドネシア独立後、日本のキーコーヒーが、この地の農園再興に尽力をした歴史もあります。
トラジャの地元の人々が収穫・乾燥・選別し、豊かな湧き水を用いた洗浄を経て出荷される”トラジャ“ブランドの
豆は世界中で高品質との評価を受けています。日本人好みのアラビカ種はお土産品として売られていますが、地元の人が飲んでいるのはロブスタ種のものです。こってりした味わいのローカルコーヒーもお試しください。
タナトラジャでの宿泊施設
秘境と呼ばれるタナトラジャではありますが設備の揃ったホテルはありますのでご安心ください。
ツアーでご紹介しているのはいずれも4ツ星級のホテルです。
トラジャ・ミシリアナはヨーロッパからのツーリスト向けに最初に建てられたホテルです。敷地が広く、老舗のホテルらしい落ち着いた雰囲気が保たれていて、いまだにヨーロッパマーケットの人気を誇っています。
トラジャ・ヘリテージは丘の上にあるリゾート風のホテルでトンコナン建築のコテージもあります。
マカッサルからタナトラジャへの長距離ドライブ
マカッサル空港にて日本語ガイドがお出迎え、到着から出発までお世話をさせていただきます。マカッサル空港からタナトラジャまでは所要時間8時間30分程の長距離ドライブです。マカッサルからパレパレまでは平地をほぼ一直線、パレパレにて昼食後はタナトラジャへ向けて山地のドライブとなります。平地部では伝統的なブギニーズ様式の家屋が残っています。高い峠となるバンバプアンの休憩所ではグヌン・ノナのパノラマ風景が眼下に広がっています。
タナトラジャの見学場所について
トラジャ族の伝統的な葬儀やボル市場の水牛マーケットはツーリスト向けのアトラクションではありません。
村々で執り行われるトラジャ族の葬儀の日取りは不明です。
現地ガイドがほぼ当日になってから情報収集をし、観光の途中に村に立ち寄って見学させてもらう方法をとります。
不確定要素が多く、必ず見学できるという“観光アトラクション”ではありませんのでご理解ください。
※葬儀は何段階にも渡って順番に執り行われるので、1回のセレモニーだけでも数日は要します。
一つの葬儀が行われていたとしても、どの段階の儀式を見学できるかはわかりません。
※葬儀が最も多く執り行われている期間は6月から10月にかけてです。
※派手な服装、タンクトップや半ズボンは避けた方が無難です。
足元に気を付けた方がよいので運動靴など歩きやすい靴をご用意ください。
水牛マーケットは現在のところ、週2回の開催となっております。
旅行の日取りによってご覧いただけない場合があります。
これらの見学場所に関しては、当日の事情にあわせて、極力見学できるようガイドが観光スポットやスケジュールの変更を随時行いますので予めご了承ください。
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